閉校のMessage

学園内外からのご支援と歴代教職員のご尽力に感謝

小野雄一郎
第八代 藤田医科大学看護専門学校長

 藤田医科大学看護専門学校は2022年(令和4年)3月末日をもって閉校を迎えました。
 本校は1964年(昭和39年)9月の藤田学園創立と同時に設置認可を受けた南愛知准看護学校を起源とする本学園最古の教育機関です。その後1983年(昭和58年)4月には、同准看護学校と1968年(昭和43年)開校の南愛知高等看護学院の統合により藤田学園看護専門学校に再編され、1991年(平成3年)4月以降は藤田保健衛生大学看護専門学校に名称を変更しました。そして、2000年(平成12年)4月には2度目の再編により全日制三年課程の看護専門学校として、学園創立以来の教育的伝統の継承と21世紀の新たな要請に応え得る人材の育成をめざし、2019年度(令和元年度)入学の20回生までを受け入れ、教育の取り組みを進めてまいりました。三年課程における最終的な卒業生総数は936名であり、端緒の南愛知准看護学校以降の58年間における卒業生総数は3784名となって、本校は多数の看護人材を世に輩出した実績を残すことができました。
 本校は藤田学園の建学理念「独創一理」を受け、人間愛と科学に裏打ちされた質の高い看護およびチーム医療の自律的な実践・推進に向けた看護人材の育成を理念として教育に取り組んでまいりました。4年制の大学看護学科よりも短い3年の修業年限や教員数の制約のなか、教職員の熱意のこもった指導、学生・教員間の距離の近さ、学生の主体性を重視した戴帽式やケーススタディ発表会の企画などにより、教育の伝統を築いてまいりました。
また、学園の各教育病院看護部および学外の病院・施設、訪問看護ステーション等からの手厚い実習支援や、大学各学部、各教育病院等からの多数の教職員の協力による授業、アセンブリでの多彩な医療系学科との専門職連携教育など、他の専門学校に比べてはるかに充実した環境の中で学生諸君は学ぶことができました。とりわけ、本学園の各教育病院において「優しさの看護」に触れる実習の体験は貴重であったと思います。
 このような本校の教育の成果として、看護師国家試験の合格率の高さ(1回生~20回生の通算で98.3%、9回生以降は合格率100%が10回)や、卒業生の本学園内の各教育病院への就職率の高さ(1回生~20回生の全卒業生中83.7%が各教育病院のいずれかに就職)を挙げることができます。また、卒業生はこの各教育病院において医療理念に沿った患者さん本意の医療に邁進するだけでなく、全国各地の医療・ケアの施設、大学・学校、行政などの多彩な職場で活躍し、社会への貢献を続けています。
本校は2022年3月末日をもって閉校いたしました。しかし、教職員の熱意と本校在校時の懸命な学びの体験は、戴帽式のナイチンゲールの灯火のごとく、卒業生の心の中で輝き続けるに違いないと私は確信しています。
 これまで本校に対し多大なご支援ご協力を賜りました藤田医科大学、藤田医科大学病院、ばんたね病院、七栗記念病院、岡崎医療センターを含む全学教職員および学外の医療機関・施設等のすべての方々に心より御礼を申し上げます。
 最後に、本看護専門学校の長きにわたる発展に多大なご貢献を頂きました本校の歴代の校長、教員、職員の方々に深甚なる感謝の意を表します。
 皆様、どうも有難うございました。

2022年4月1日
第八代校長 小野 雄一郎